裁判が「動いた」日
2026年2月、友人のT氏が駐車場内で後退車両にぶつけられる事故に遭った。 日常でもよくある、なんてことのない物損事故だ。当日は警察を呼び、双方が状況を確認し、穏やかに解散した。 事故相手も「損保に任せます」と言っていたので、これで終わったものだと思っていた。
しかし──今回の事故は、ただの物損事故では終わらなかった。
停止していたこちらの車にバックで衝突されたにもかかわらず、損保が提示した過失割合は 「8:2」。 つまり、停止していたこちら側が 8割の過失 だというのだ。
説明もなく、根拠もなく、こちらが送った内容証明にも答えない。 被害者を困らせる方向にしか進まない対応が続いた。
そして迎えた少額訴訟の期日。 被告側はほぼ空白の答弁書を直前に提出し、争点整理もできないまま──
裁判は一般訴訟へ移行した。
少額訴訟なら即日判決もあり得たが、一般訴訟となれば書面の応酬が始まり、長期化する可能性もある。 それでも、私は腹を括った。
前面に立つのは苦手だが、支えることなら誰よりもできる
私は参謀タイプだ。 前に立って戦うより、状況を分析し、戦略を組み立て、必要な資料を揃え、 「勝てる形」 を整える方が向いている。
今回もそのスタイルで動いている。
- 事故時の供述調書の確認
- 実況見分調書一式の必要性
- 判決文の濃度を上げるための準備書面
- 過去の裁判例との照合と取り寄せ
- 内容証明の経過整理
- 修理費・代車代の根拠確認
一般訴訟に移行したことで、むしろ 証拠の濃度を上げる余地が広がった。 裁判所が実況見分調書を取り寄せれば、停止の事実も、後退の事実も、被告側の供述も、すべて公式記録として並ぶ。
曖昧にされていたものが、曖昧のままでは済まなくなる。
損保側の「本音」は読めている
一般訴訟に移行した背景には、損保側の思惑が透けて見える。
- 長引けば被害者が折れる
- 高齢者ならなおさら疲れる
- 書面のやり取りは負担になる
- 和解に持ち込みやすい
これは損保の典型的な戦術だ。
しかし今回は、私が自由に動ける時間を確保できている。 参謀として支えることに集中できる環境がある。
だからこそ、 「長引けば得」という読みは完全に外れる。
今の心境──緊張と、静かな決意
正直に言えば、どきどきする。 裁判所に行くというだけで、誰だって緊張する。 まして一般訴訟に移行したとなれば、なおさらだ。
けれど、怖さよりも強い気持ちがある。
- 曖昧にされたまま終わらせない
- 不誠実な対応をそのままにしない
- 必要なものはすべて記録として残す
そのための準備は整っている。 昨夜から作っていた準備書面も先ほど完成した。 方向性も固まった。 あとは淡々と進めるだけだ。
早期解決を目指して
一般訴訟に移行したとはいえ、争点は極めて単純だ。
- 停止していた車にバックで衝突
- 停止の事実は被告も認めている
- 過失8割の根拠なし
- 証拠ゼロ
- 内容証明への無回答
裁判所が実況見分調書を取り寄せれば、争点は一気に整理される。 判決文の濃度も上がる。 長引かせる理由はどこにもない。
私は参謀として、静かに、確実に、早期解決へ向けて支える。
最後に
裁判は、感情だけでは戦えない。 しかし、感情がなければ戦う理由も生まれない。
今回の件は、 「被害者を困らせる対応をそのままにしない」 という強い意思が私を動かしている。


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