Steam(大手PCゲーム販売サイト)で790円の日本の個人ゲーム『めっちゃカメレオン』が、世界で1000万本売れたというニュースを見た。
Youtubeの切り抜き動画を見て、私自身も即購入したのだが、その快進撃はとどまるところを知らないのか、あっという間に1000万本だ。
紹介されたニュース記事を見れば、製作者は二人の日本人で、僅か数か月でリリースしたということと、その暴力的な販売本数から莫大な売り上げ高なのだと書かれていた。
でも、同じ日本人であることの誇らしさの反面、同時に少しだけ胸が痛くなった。
日本の中の魅力が、どんどん外に出て行った10年
ちょっと前まで、日本の魅力は国内にあった。
バイクも車も、ゲームも、全部「日本で作られ、世界中が欲しがる」ものだった。
それがいつからか、
バイクは海外の排ガス規制により国内モデルまでが消える
自動車は円安で逆輸入の方が高く売れる
AAAゲームは世界基準に合わせて、どこか無難な顔になる
気がつけば、日本の中で作るメリットが減って、どんどん海外に出て行ってしまった。国内は空洞化して、何となく元気がない。そんな感覚があった。
以前の日本に近いイメージが、少しずつ薄れていくような。
790円のカメレオンが、ルールを壊した
そんな中で出てきたのが、この”めっちゃカメレオン”だ。
大手パブリッシャーでもない。難しい世界観の説明もない。
ただの”かくれんぼゲーム”である。色を塗って隠れる、それを鬼役が探す、単純だが夢中になれる。
この「バカバカしくて、でも一瞬で分かる面白さ」こそ、昔の日本が一番得意だったものだ。
誰の顔色も伺わず、誰のルールにも合わせず、「自分達が面白いと思うもの」をそのまま世界の市場に置いたら、世界中が見つけてくれた。
Steamというのは、そういう場所のようだ。欧米のAAAのルールに従わなくても、個人が自前のルールで勝てる場所。
魅力は、まだ残っている
このニュースがホッコリするのは、売れた本数の話だけじゃないと思う。
「あ、日本の中にまだ魅力が残っていたんだ」と確認できたからだ。
空洞化したと言われても、規制でがんじがらめと言われても、まだこういう変な、愛おしいものを作れる人が日本にいる。
それが、ただ嬉しい。
日本発のコンテンツが世界に届き、日本の魅力を改めて感じられた。
790円のカメレオンが、1000万本も売れて教えてくれたのは、そういうことだった。


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