50歳、無職5年目。放送大学を選んだ理由。

学び直し
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「学び直し」という言葉を、若い人向けのキャッチコピーだと思っていた。 まさか自分が 50 歳になって、再び“学生”という肩書きを選ぶとは思わなかった。

でも、人生は本当に予想外の方向へ曲がる。

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■ 氷河期世代として働き続けた30年

高卒で社会に出て、ずっと“働くこと”に追われてきた。 正社員、派遣、転職、無職、再就職、そしてまた無職。 新卒カードの就職先は民事再生中の工場、リーマンショックでは派遣切り、派遣会社とブラック企業の往復、氷河期世代のテンプレみたいな道を歩いてきた。

働く場所が変わるたびに、 「自分は何ができるんだろう」 「このまま年を取って大丈夫なんだろうか」 そんな不安が頭の片隅にずっとあった。

そしてちょうど5 年前、もうすぐ45歳になろかの時期、ついに働くことをやめた。次の仕事は決めていない “セミリタイア”と言えば聞こえはいいけれど、実際は 「もう無理だ」 という心と体の限界の結果だった。

■ 無職5年目で気づいた「思考の鈍り」

働かなくなると、時間はある。 でも、時間があるからといって“思考が深まる”わけではない。

むしろ逆だった。

  • 思考が浅くなる
  • 言葉が出てこない
  • 新しい知識が入ってこない
  • 世界が狭くなる

そんな自分に気づいたとき、 「このままではまずい」と本気で思った。

■ 娘の存在が、学び直しのスイッチを押した

長女が県立高校へ、次女が支援学校に通っている。長女も就職で良いと言っていたが高卒の現実を知っている私は大学へ行かせたかった。18歳で就職することの現実は正直行って甘くないし、離職後の再スタートの重さを知っている。行かせる決意と、娘への説得をする事にした。
それらの関係で、この歳にして教育の話題に触れることが増えた。

それらを聞くたびに、 「もっと深く理解したい」 という気持ちが湧いてきた。

■ 2026年10月入学で、放送大学を選んだ理由

放送大学を選んだ理由は、派手さはないけれど、確かなものだった。

● 自分のペースで学べる

6年でも8年でもいい。 働きながらでも、無職でも、家族がいても、夜型でも。 “自分の生活を壊さずに学べる” これが一番大きい。

● 学費が現実的

普通の大学に通うほどの余裕はない。卒業までの学費としては77万円弱である。もちろん面接授業に向かう交通費や宿泊費は別途必要であるが私でもなんとかなる金額だと感じた。
でも放送大学なら、1科目から始められる。 無職でも背伸びせずに続けられる。

● データサイエンスと心理学が両方学べる

これは本当に大きかった。 娘の理解にも、自分の興味にもつながる。
放送大学は、教養学部教養学科 である
コースは6つあるのだが、私が選択したいのは 情報コース
コース外の科目もある程度選べるので、情報コースを学びながら同時に心理学も学べる
このつまみ食い的な学び方が許されているのが強みだと感じた。

● 10月入学がちょうどよかった

4月は気持ちが時間も追いつかなかった。3月の頃に友人との会話の中でふと出た大学進学。その友人との旅の会話の中で割と乗り気になって放送大学の資料請求をしじっくり調べて気持ちが固まった頃にはすでに4月であった。
しかし10月入学なら、ゆっくり準備して入れる。 “焦らない学び直し”ができる。

■ 弱みも、苦手も、全部抱えたまま進む

正直に言うと、苦手は多い。

  • 数学は得意じゃない、英語はもっと嫌だ。
  • 面接授業は緊張する
  • 長文を読むのに時間がかかる
  • 体力も昔ほどない
  • 無職という肩書きに後ろめたさもある

でも、弱みがあるからこそ、 「学び直し」が必要なんだと思う。

■ 昔の自分に伝えたいこと

20代の頃、再就職で求人誌を見るも大卒以上の条件に挫折した。 既に結婚しており、子供はいなかったが4年間を大学進学に使うかを真剣に悩んだ事もあった。30代は工場の交代勤務仕事に追われ、学ぶ余裕なんてなかった。 40代は家族のことで精一杯だった。

でも50歳になる今、 ようやく“自分のための学び”を選べた。

■ 今の自分の価値観

今の自分が大事にしているのは、 「ゆっくりでも、前に進むこと」 だ。

学位を取るか取れるかどうかは、正直まだわからない。 科目群履修認証制度の放送大学エキスパートを揃えるかどうかも、やってみてから決める。

でも、 「学び続ける自分でいたい」 という気持ちは確かにある。

10月入学は、その最初の一歩。

50歳の学び直しは、 若い頃の“やり直し”ではなく、 これからの人生を“より良くするための選択”だと思っている。

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