無職の延長だと思っていた暮らしを、最近はセミリタイアと呼んでいる

再生の記録
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私は自分の暮らしをただの“無職の延長”だと思っていた。
働くでもなく、完全に休むでもなく、 どこにも属しきれない曖昧な日々。

けれど五年が過ぎた今、その曖昧さにも形があることに気づいた。 最近はそれを「セミリタイア」と呼んでいる。 今日は、その言葉にたどり着くまでの道のりを振り返ってみたい。

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1. セミリタイアという言葉への違和感と揺れ

セミリタイアと聞いて、あなたは何を思うだろう。 引退、脱落、うらやましさ──受け取り方は人それぞれだ。

会社員以外の生き方を示す言葉は多い。 FIRE、無職、主夫、自営業、フリーランス、年金暮らし、日雇い。 違いはあるが、境界線は案外あいまいだ。

ブログを書き始めた頃、私は「自分は何者なのか」をよく考えていた。 今日はその話をしてみたい。

2. 会社員を辞めてからの曖昧な立ち位置

会社員を辞めてから長い間、私は自分の立ち位置を言葉にできなかった。 無職と言い切るのも違う。自営業と名乗るのもしっくりこない。 フリーランスも近いようで、どこか違う。 そんな曖昧さを抱えたまま、ここまで来た。

今の私は、毎日決まった時間に働くわけではない。 物販は在庫が減れば補充し、整備は頼まれた時だけ引き受ける。 農業は親の手伝い程度。腰痛が悪化すれば横になって回復を待つ。

外から見ればのんびりしているように見えるかもしれない。 自分でも「無職の延長みたいだ」と思うことがある。

3. 無職でもなく、働いている実感も薄い理由

完全な無職かと言われると、それも違う。 収入はあり、確定申告も必要で、仕事があれば動く。 制度上は無職ではないのだろう。

それでも「ちゃんと働いている」という感覚が薄い。 その理由を考えると、私はこの暮らしを“理想として選んだわけではない”からだと思う。

4. 評価されにくい現実の中での試行錯誤

現役時代、再就職で評価されにくい現実の中で、私はいくつもの挑戦を重ねてきた。 うまくいったものもあれば、思うようにいかなかったものもある。 胸を張れる成功談ではない。

ただ、その時その時で生活のためにできることを探し、試し、やめ、また別のことをやってきただけだ。

体は壊れ、心は疲れ、会社を辞め、自分を見直す時間を作った。 貯金は減り続け、何かをしなければ生活はできない。 体調に左右されながらも、生活の足しになることには何でも手を伸ばした。

気がつけば五年が過ぎ、今のような形になっていた。

5. 行き当たりばったりではなく、積み重ねの結果

心から望んで選んだ働き方だったかと言われれば、正直そうではない。 もっと普通に働けるなら、そのほうが分かりやすかったかもしれない。

それでも今の暮らしは、行き当たりばったりの残り物ではない。 再就職で評価されにくい現実の中で、生活をつなごうと動き続けた結果として残ったものだ。

最低限の生活があり、以前より心が荒れにくい日々がある。 これは私にとって軽く扱っていいものではない。

6. どの肩書きも少しずつ違う

世の中には働き方を示す言葉がたくさんある。 自営業、フリーランス、独立、複業、FIRE、セミリタイア。

どれも間違いではないが、私には少しずつ合わない部分がある。 看板を背負うほどの自営業でもなく、積極的に仕事を取りに行くフリーランスでもない。 完全に引退しているわけでもない。

7. いちばん無理のない言葉としての「セミリタイア」

それでも今は、「セミリタイア」という言葉がいちばん近い。 バリバリ働く場所からは少し降りている。 でも完全に仕事をやめたわけではない。

その半端さ、曖昧さ、割り切れなさを含めて、この言葉がいちばん無理がない。

8. 未来は分からない。それでも今はこれでいい

今の形が続く保証はない。 物販がいつまで回るかも分からないし、頼まれる仕事が減ることもある。 年齢を重ねれば別の不安も出てくる。

だから、これを理想の完成形として語るつもりはない。 誰にでも勧められる生き方だとも思っていない。

ただ少なくとも今の私は、無理に「ちゃんとした働き方」に自分を押し込めるより、 この距離感で仕事と付き合うほうが生活も心も保ちやすい。

誇れる肩書きではないかもしれない。 それでも、試行錯誤の末にようやく掴んだ最低限の生活と心の平穏だ。

9. セミリタイアと呼ぶことで、ようやく言葉が追いついた

大げさな話ではなく、ただそれだけのことだ。 立派な成功ではないし、将来の安心が約束されているわけでもない。

それでも今の自分にはこの形が合っている。 だから最近は、この暮らしをセミリタイアと呼んでいる。

未来はまだ分からないが、これからも私なりに進んでいこうと思う。

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