氷河期世代の父が気づいた「SPI」という現実

SPI 親として考えたこと
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若い世代には常識でも、親世代は知らないまま子を送り出してしまう

高校3年生になる娘が、学校から 『SPI入門』 を持ち帰ってきた。 その瞬間、私はふと立ち止まった。

正直に言えば、私はこれまで SPI に強い関心を持ってこなかった。 再就職で筆記試験を受けた経験もなく、 「SPI? ああ、なんか就活で使うやつね」 その程度の認識だった。

だが、娘が冊子を持ち帰ったことで、 “自分は何も知らないまま、子どもの就活を迎えようとしていた” そんな事実に気づかされた。

若い世代から見れば「そんなの常識だろう」

おそらく、今の20代、特に就活を終えた層からすれば、 「SPIなんて当たり前だろ」 という声が聞こえてくるだろう。

しかし、私たち 氷河期世代の親 にとっては、 その“当たり前”が当たり前ではない。

なぜなら、私たちの就活は今とはまったく違う仕組みで動いていたからだ。

  • SPIという言葉すら一般的ではなかった
  • 筆記試験は企業ごとにバラバラ
  • ネット情報も少なく、対策文化も薄い
  • そもそも就職氷河期で、試験以前に求人が少なかった

つまり、SPIを知らないまま大人になった世代 なのだ。

私自身の経験──“行き当たりばったりで試験が回ってきた”

思い返せば、私が経験した筆記試験は、 30年前の新卒試験と、リーマンショック期の職業訓練校でのものだけだ。

問題自体は中学生レベルまでで難しくはない。 だが、 時間に追われる焦り 周囲の紙をめくる音に感じる速度差 そんな独特のプレッシャーがあった。

ただし、当時の私は 「これが就活の中心になる」 なんて想像すらしていなかった。

完全に行き当たりばったりで、 “たまたま試験が回ってきた” そんな感覚だった。

市役所採用を見て気づいた「SPIの重さ」

娘の進路を考える中で、地元市役所の募集要項を見たとき、 私は衝撃を受けた。

一次試験は SPI。 その後に面接が二回。

つまり、 市役所の採用における学力評価は、ほぼSPIのみ。

高卒就活では校内選考の方が厳しいため、 SPIだけで落ちる可能性はそこまで高くないかもしれない。

だが、 SPIの重要性に気づけていない親が多いのではないか。 そう感じた。

大卒就活は「SPIを何度も受ける世界」

一方で大学生の就活は、まったく別の景色になる。

エントリーシートを送り、一次試験で SPI を受け、 また別の企業でも SPI を受ける。 まるで “SPI巡礼” のような世界だ。

大学での学びはもちろん大切だ。 しかし、現実として、 SPI対策に本気で取り組むことが“勝率”を上げる。

これは、氷河期世代の私が当時まったく気づけなかった視点だ。

氷河期世代の父としての実感

「親が知らないままでは、子どもを守れない」

娘が持ち帰った一冊の SPI 入門書を眺めながら、 私はひとつの結論にたどり着いた。

若い世代にとっては常識でも、 親世代はその常識を知らないまま子どもを送り出してしまう。

これは、氷河期世代の父としてのリアルな危機感だ。

私たちの時代とは違う。 就活の仕組みも、採用の基準も、 そして“戦い方”もまったく違う。

だからこそ、 親が気づき、理解し、伝える必要がある。

朝の一コマが教えてくれたこと

娘が持ち帰った一冊の SPI 入門書。 それは、ただの冊子ではなかった。

  • 親世代が知らない“現代の就活の常識”
  • 子どもたちが直面する“見えない壁”
  • 氷河期世代の父としての“気づけなさ”

それらを一気に突きつけてくる、 小さなきっかけだった。

次世代の戦い方は、私たちの時代とはまったく違う場所にある。 その気づきを、こうして文章にして残しておきたいと思った。

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